メンタルにゅーすヒエダ

 

「メンタルにゅーすを

有効利用しよう」

2019520日  Vol.273

CIL(自立生活センター)下関発行

ピア・ハート下関(精神自助会) 編集 SAM

TEL(083)-263-2687

FAX(083)-263-2688

E-mail  s-cil@feel.ocn.ne.jp

URL    http://blog.livedoor.jp/npo_light/archives/cat_8979.html

 SAMは自分で作ったメンタルにゅーすヒエダのホームページを、皆さんの中で一番閲覧して読み込んでいると思います。メンタルにゅーすはSAMの精神衛生に一番役に立っています。毎日、最低1タイトルは目を通しています。人間は物事を忘れる生物です。ですからSAMは自分の精神保健福祉の当事者、消費者、受給者として常にメンタルにゅーすを毎日閲覧しています。メンタルにゅーすを読んでいると、いつも心新たにされます。編集していた時期、四季とりどりの事が思い出されます。ああ、この号のメンタルにゅーすでは、こんな事・あんな事を考えていたのだなと思い起こしたり、反省します。懐かしい日々ですね。メンタルにゅーすも17年目に突入しました。こんなに長く続くとは・・・SAM自身よく頑張って編集してきたなと思います。

 毎日メンタルにゅーすを読み込んで飽きないのかと、皆さんの中には疑問に思う方もいると思います。私は別に飽きないですね。いつも小さな気づきがあります。現在、273号。自分ではモチベーションが落ちないですね。メンタルにゅーすは読者あってのニュースレターです。例え読者がわずかになっても、私は編集を続けようと考えています。メンタルにゅーすから冊子を3冊編集しました。その前のニュースレター援護寮ヒエダ新聞では1冊編集しました。計4冊編集した事になります。

 メンタルにゅーすを編集すると、いつも一番最初に目を通してくれ添削してくれるのがピースオブマインド・はまゆうの土井氏です。いつも、熱心に目を通して添削を16年続けてくれています。ありがたい事です。土井氏にはいつもSAMは感謝しております。有難うございます。

 精神の当事者は、本が読めない人、文章が読み取れない人がおられます。病気や障碍で文章を読み取れないのでしょう。メンタルにゅーすは、当事者はもちろん医療従事者・福祉従事者、家族・親族の皆さんへの啓発も図っています。強くSAMの意見を言う事はありませんが、広く平たく穏やかにメンタルにゅーすを推敲編集しています。当事者・健常者に広く精神障碍関係のニュースレターとして続けていければと思います。

 SAMの現状は、幻聴と妄想が残存しても、それが幻聴・妄想であると認識できて対処して生活していますので、幻聴・妄想に囚われる事はありません。それが幻聴・妄想であるとはっきりと認識できています。それと服薬・通院を継続しているので不完全寛解状態を維持できているのかもしれません。状態は重度化しているように思います。以前は、幻聴・妄想が間欠的にありましたが、現在では覚醒時ずっと続いています。何もかも投げ出したい気分になる事がありますが、何とか対処しています。

 私は、私が勉強した精神障碍を噛み砕いて皆さんにお伝えしています。時々、SAMの著作物の冊子やニュースレターを褒めてくださる方がおられます。SAMは、精神当事者の事を分かって欲しいですが、同情よりも共感して欲しいと思っています。精神の病気と障碍に振り回されている当事者に冷静に考え対処し、接して欲しいと思います。大海を航海する羅針盤のようなものであったり、地図のように行き先々の地理を指し示すニュースレターでありたいと思います。

私は、ニュースレターを編集することで当事者・健常者に、精神障碍を持ちながら賢明に生きている自分の生き様を、残したいと思います。それが、当事者や彼等の周囲の人たちに少しでも役に立てばと思います。だから私はまだ精神障碍者の自立生活支援を続けないといけないと考えています。SAMが病気と障碍を持ちながら、身をもって自己決定・自己実現・自己責任を担って生きている生き方が少しでも皆さんの参考になればと思います。メンタルニュースを読んでくださる方の生き方が少しでも楽になればなと思います。多くの統合失調症当事者の行く先を照らす明るい光であり続ける事ができたらーとそうSAMは思います。

SAMは気の小さいくよくよ悩む人間です。統合失調症という闇を抱えながら生き続ける宿命を感じています。でも思います。自分の人生を自分の手に取り戻して18年が経ちます。途中調子を崩して3ヶ月入院しましたが、また職場に復帰しました。この4回目の入院で服薬・通院の大切さを痛感しました。ですから、SAMには服薬・通院が必要です。当事者の皆さん服薬・通院を遵守しましょう。私は幻聴と妄想が残存していても社会生活を続けています。まるで綱渡りをしているようです。それでもSAMは自分の人生を投げ出しません。何が自分を仕事に運動に突き動かしているのでしょう。SAMが経験した差別や偏見・汚名のない社会が実現するように、自分に出来る仕事・運動を続けないといけません。SAMは自分と同じ統合失調症の皆さんが病気と障碍を持っても少しでも楽に、生き易い生き方の参考になればーと自分で考えながら実践しています。精神の病気と障碍を持っても己の手に自分の人生を取り戻し生きて行くために・・・・・・・・・・

【編集後記】

 私の置かれた状況は統合失調症を発病して生半可な経験はしていません。最初の20年間は自暴自棄でやけくそになって生きてきました。43歳でCIL下関・NPO法人らいとの上司のKに会ってSAMは変わりました。上司が重度の身体障碍の当事者でありながら懸命に仕事をし、生きているのに私は突き動かされました。上司のように障碍を持ってもひたむきに懸命に生きてみたいと、当初は見よう見まねで生きていました。上司のように自分のできない事は介助してもらう生き方もありだと思います。私と連れ合いは統合失調症ですが、幸い介助を使わず何とか生活しています。お互いできないことや悩みは相談しカバーしながら、何とか生活しています。最近は老いを感じながら私は連れ合いと共に生きています。自分の手に自分の人生を取り戻して約20年が経とうとしています。私も自分の人生の判断に迷ったときは、周囲の人に相談して生きています。いずれは、SAMと連れ合いも介助を使うかもしれません。未来の事はそのときになって考えて生きて行こうと思います。あまり不安にならず生きていきます。

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